STEP1 - 髪のトラブルを「知る」

AGA(男性型脱毛症)

男性であれば、誰もが一度は「ハゲ」という言葉を気にかけたことがあると思います。特に、最近は「AGA(男性型脱毛症)」という言葉がよく囁かれ、耳にする機会も増えているのではないでしょうか? これは男性に多くみられる脱毛症で、生え際から後退する「M型」や頭頂部から薄くなっていく「O型」を意味します。さらには、その原因が「カラダの中」に潜んでいるというのだから気が気ではありません。そこで、ここでは男性型脱毛症「AGA」の原因や対策に迫っています。

「AGA」ってなに?

AGAとは“Androgenetic Alopecia”の略で、思春期以降の男性に多くみられる進行性の脱毛症(男性型脱毛症)です。額の生え際や頭頂部の髪いずれか一方あるいは双方から薄くなっていくのが特徴で、主な原因は「遺伝」や「男性ホルモン」と考えられています。

主な原因

男性ホルモンは5αリダクターゼという酵素の働きによって「DHT(ジヒドロテストステロン)」に変換され、これが毛乳頭細胞にある受容体と結合することで髪に有害なサイトカイン「TGF-β」を生み出します。TGF-βは“退行期誘導因子”とも呼ばれ、正常なヘアサイクルを阻害したり、「カスパーゼ」と呼ばれる自殺酵素を活性化させることで毛母細胞死を誘発したりするのです。これによってヘアサイクルが短くなると、髪の毛が太く長く成長する前に抜けてしまうため、細く短い毛が多くなることで薄毛が目立つようになります。

ヘアサイクルが崩れると・・・

休止期に入ると髪が一旦抜け、成長期に入ると再び活動を始めて太く長い髪が成長する・・・これが正常のヘアサイクルです。しかし、ヘアサイクルが乱れると毛包が短くなる「ミニチュア化現象」が起こり、成長期に移行しない毛が増え、毛髪数が減少します。つまり、成長期であるはずの髪が少なくなり、退行期や休止期の髪が多くなるのです。このように不十分な成長のまま活動を休止した髪が多くなると、薄毛が進行してしまいます。

正常時との比較 割合

期間

成長期 通常時 85%

2〜6年

AGA時 79%以下

2年未満

退行期 通常時 1%

3〜4週

AGA時 1%以上
休止期 通常時 14%

3〜4ヶ月

AGA時 20%以上

AGAは進行性・・・だからこそ「早期治療」

これまでにもさまざまな育毛グッズが開発されてきましたが、髪の毛が薄くなるのを防ぎ、理想的なヘアサイクルを保つことは、多くの男性が抱く永遠のテーマです。しかし、近年AGAの原因が明らかとなり、飲むタイプの治療薬が解禁されたことで、抜け毛の進行を抑える効果や改善効果などが期待できるようになりました。
AGAを患っている髪はヘアサイクルが乱れ、十分に成長しない髪が年々増加し、毛髪数を減少させるスピードを急速に早めています。つまり、何もせずに放っておくと髪の毛は減り続ける一方なのです。ヘアサイクルは放置していても正常に戻る・・・というものではないので、早めの対策が重要といえるでしょう。

AGAの治療薬「プロペシア」

プロペシアとは、男性型脱毛症の進行を抑えるための経口薬です。従来は前立腺がんや前立腺肥大の治療薬として用いられていましたが、異常発毛などの副作用を確認したところから「発毛剤」としての研究が始まりました。すでに米食品医薬品局では「飲む育毛剤」として認可されていて、日本でも万有製薬が2005年10月11日に厚生労働省から承認を取得。その後、日本初の男性型脱毛症用薬「プロペシア」が発売されたのです。
プロペシアは「フィナステリド」と呼ばれる薬用成分によって男性ホルモン(テストステロン)がDHTに変換されるのを防ぎ、脱毛を予防する働きがあります。なお、これは医療用医薬品なので購入する際は医師による診断と処方が必要で、かつ保険適用外となるため治療費は全額自己負担です。また、AGA向けの医薬品なので女性はもちろん、未成年の服用も禁じられています。


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